文部科学大臣から「生涯スポーツ功労者」として表彰された 土屋 勝さん 宮前平在住 80歳
「ナマズ」の恩返し
○…神奈川県レクリエーション協会の副会長で、自称「ネイチャーレクリエーション実践家」。レクとは「楽しさを通した心の元気づくり」であり、「おもてなし」の心で接することが不可欠だという。この秋開催される「ねんりんピックかながわ」では、ニュースポーツコーナーの責任者として大会に携わる。大臣表彰は県内で6人。「後進の育成に努めていきたい」と先を見据える。
○…名古屋市出身。元気のない同級生に声をかけるなど、思いやりに満ちた幼少期を過ごしてきた。「人の喜ぶ姿を見ることが好きだった」と原点を振り返る。ひげを生やしていたことから『ナマズ』の愛称ができた大学時代。レク部に所属し、YMCA少年部のリーダーとしてキャンプやレクの腕を磨いた。
○…大学卒業後、富士通に入社し川崎へ。管理部門の社員として充実したサラリーマン人生を歩んできた。「当時は運動会があってね」と懐かしむ。定年間際から徐々に活動を本格化。海外研修に参加するなど探究心は人一倍で、レク関連だけでなく「催眠術」や「ゲートボール1級審判員」など数十の資格を有する。「感動体験のきっかけづくりになれば」と夢中で活動中。昨年は「ネイチャーゲーム」の全国大会の運営委員長に抜擢され、Zoomでの開催に漕ぎつけた。
○…南平台にある学習塾の理事長になって20年。ここでも『ナマズさん』と呼ばれる人気者だ。「卒業生が『自分も教員になりました』と数年ぶりに立ち寄ってくれたときは嬉しかった」と目を細める。もうすぐ81歳になるが、週3回のジム通いは欠かさない。何より「レクを実践しているのが元気の秘訣」と笑う。講演会の依頼も増加中。「恩返しだよ」
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10月11日
10月4日