市内よさこいチーム「踊り屋1Zen」の踊り子リーダー兼振り付けを担当する 桜井 悦子さん 高ヶ坂在住 47歳
オリジナルで前進
○…「素人が作っているから決して上手い踊りとはいえないかも」。よさこいの本場ではプロの振り付け師が演目を構成する場合も多々あるが、全て自身で手がけており、これまで7演目作った。今月参加した札幌よさこいで高技術や華美な衣装のチームを目の当たりにしたが、それでも「そういうチームに入りたいとは全く思わない」ときっぱり。お金をかけない、何でも手作り、とにかく楽しむがモットー。「よさこいは好き。でもこのチームでなければ踊れないです」
○…初めてよさこいに興味をもったのは10代後半。NHKで放送されていた特番を見て直感的に「これがやりたい」と思ったが、踊れる環境が見つからなかった。忘れかけていた頃、娘さんの保育園でメンバー募集の張り紙を偶然見つけすぐに応募。2000年6月に加入、「運命的な出会い」と振り返る。練習に参加してすぐにそれまでの振り付け担当者が脱退し、代表に頼まれ振り付けを行なうことに。職場のチアにも所属し、ジャズダンスも習っていたが、よさこいに関しては初心者。「無茶ぶりだと思ったが、皆のことを考えてとにかく音に合わせて体を動かした」。頼られるのが嬉しくて仕方なかった。
○…何でも考えるよりも先に行動する性格。パン作りや野菜作り、日曜大工など全て一人でこなすという。「九州に行きたいと思ってすぐ軽の1ボックスで旅に出たことも」とにっこり。「日常生活全てよさこいに通じているものがある」
○…チームの精神面や体力面などを考慮し、今年で札幌の参加に一区切りをつけようと決めていたので、踊り終えた後涙が止まらなかった。帰りの車中で余韻に浸っていたとき、突然奨励賞の連絡が。『皆で助け合いさらに練習に”励み”来年またこの場に来て下さい』とエールを送られたようだったという。「忘れ物をした感覚、また行かなければ」と話す。来年また”一前”するため、踊りに励む。
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