「第11回関東クラス別ボディビル選手権大会」60キロ級で5位入賞を果たした 小池 直幸さん 成瀬台在住 48歳
心を鍛え体にこだわる
○…「何十年もかけて納得いく体を作り上げていく世界。新人だし、まだ弱点だらけ」。ボディビルを始めて4年目。醍醐味は完成された筋肉を大会で披露することではなく、それまでの過程。「自分も他の選手の体もかっこいいとは思わない。一生懸命に心を鍛える姿勢に魅了された」と話す。始める以前は食事に対して我慢することなど考えられなかった。現在は日常生活に「質」を求め、トレーニングに励む。
○…中学生の頃からボクシングに夢中で体を鍛えるのが好きだった。しかし29歳で美容室を経営し始めて運動する機会が減り、衰えていく自身の体に落胆した。知人からの勧めもありボディビルの道に。髪型はもちろん、服や装飾品などのデザインにこだわる美容師にとって、”体のデザイン”を追求する競技に深く感銘を受けた。「ボディビルにもトレンドがあり、その時々で評価される体のパーツが異なるのも面白いところ」と話す。デビューの大会「湘南オープン」で3位の快挙を果たす。結果が出ずに苦しんだ時期もったが「それも踏まえて楽しい」。
○…妻の清美さんの理解と応援に感謝している。「始めた当初は『離婚する』と言われました」と苦笑い。「私もボディビルに対して良いイメージがなかったのに、妻はなおさらだと思う」。現在は試合前になると全て清美さんが家事を行ない、ボディビルに専念できる環境作りをしてくれる。「個人競技ではないことを実感しています」
○…「1位になっても二流の選手はいるし、結果が出なくても一流の選手はいる。他人と比較する必要はない」。大切なのは人間性。スポーツに限らず、仕事やボランティアなどを妥協せずに精一杯力を注ぐ人は周りから一目置かれるという。「ボディビルは内面が出る。自分に厳しく私生活を過ごしている選手は心も体も魅力的。私はまだまだ二流三流」ときっぱり。目標はオンリーワンでナンバーワン。
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