本紙で4コマ漫画「まち子におまかせ!」をスタートする元少女漫画家の 湯村 泰子さん 玉川学園在住
人生の新しいスタート
○…「テーマは”家族ファースト”かな。一家4人のほのぼのとした日常を読者に届けたい」。専業主婦のまち子さん、パパ、二人の子どもたちが繰り広げる日常を切り取った4コマ漫画を本紙に連載する。人々の生活スタイルが多様化し、家族という考え方も変わりつつある現代社会。それでも家族が仲良くうまく行っていれば地域も楽しくなり、その先の世界も楽しくなると思っている。
〇…一線を退いてからずっと表だった活動を控えてきた。少女漫画家としての自分は親しい友人しか知らない。区切りの10年が経ち、新しい空気を取り込むときがきたと感じる。昨年古希を迎え、2月に地元のギャラリーで開いた個展も自信につながり、背中を押してくれた。自分が暮らす地域の人々に向けて、小さいながらも戸建てに住む一家のどたばたで笑いを届けたいと再びペンを取った。
〇…三人姉妹の真ん中として育ち、アートの世界へ入り込んだのは姉の影響が少なからずあったという。小さいころから大の漫画好き。「こう見えて、実は病弱でおとなしい子だったのよ」と振り返る。漫画が”悪書”と考えらえていた時代。手塚治虫をはじめ、漫画の世界に没頭する。ある日、中学生になったらやめなきゃいけないという状況に追い込まれる。誰にも文句を言われずに、一生漫画を読んでいられるにはどうしたらよいかと考えた。「そうだ、漫画家になろう」
〇…今回始める4コマ漫画は少女漫画を描いていたときと画風は違うが、起承転結をベースとしたストーリー展開の基本は同じ。キャラクターを生み出すときは年齢や住んでいる家、性格などもきちんと設定する。見えない部分のバックボーンがしっかりしているから話に深みが出る。主人公は自分ではないけれど、その行動には自身の経験が大きく投影される。「タウンニュースの読者のみなさんに愛されるキャラクターになれたらうれしい」
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