町田版 掲載号:2018年4月26日号 エリアトップへ

イタリアの女性たちによる手仕事の技を見よ! 町田市立博物館より31 「旅するヴェネチアン・ビーズ展」 学芸員 齊藤晴子

掲載号:2018年4月26日号

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図1 ロゼッタビーズ 1610―20年 小瀧千佐子氏蔵
図1 ロゼッタビーズ 1610―20年 小瀧千佐子氏蔵

 5月6日(日)まで町田市立博物館で開催している「旅するヴェネチアン・ビーズ」展では、イタリアの都市ヴェネチアで、16〜20世紀に作られたビーズをご紹介しています。ヴェネチアでは、器などを作る吹きガラスの仕事は男性の仕事とされてきましたが、今回の展覧会のテーマであるビーズ作りには、女性たちが大きな役割を果たしてきました。

 まずひとつには、女性が考案したデザインのビーズがあります。「ロゼッタビーズ」あるいは「シェヴロン」などと呼ばれる断面が花文様をした美しいビーズ(図1)がそれで、1480年代にガラス製造業を生業とする一族に生まれたマリエッタ・バロヴィエールという女性が発明したことが知られています。

 ふたつめには、ヴェネチアン・ビーズの多くが女性たちの手によって作られていることが挙げられます。ビーズの中でも、ランプやガスバーナーの炎で加工して作るタイプのものの多くは、家の片隅に設置された小さな作業場で、女性たちが内職のようにして作っていたと考えられています。

 図2の「コンテリエビーズ」は、ヴェネチアの優れた技術を物語るビーズのひとつですが、これはけし粒のように細かいビーズを連ねたもので、その小ささから英語では「シードビーズ(種のビーズ、の意味)」と呼ばれています。砂粒のように細かいビーズですが、ビーズであるからにはどれもきちんと穴があいていて、糸が通っています。こんな小さなビーズの穴にどうやって糸を通すのか、大変不思議に思いますが、これは女性たちが椅子に座り、コンテリエビーズを満たした木製のトレーを膝に載せ、糸を通した数十本の針を扇状に片手に持ち、一度に大量のコンテリエビーズをすくって通していたそうです。

 このように、イタリアの女性たちの手仕事の技を見ることができる展覧会です。ゴールデン・ウィークの行き先の候補にいかがでしょうか。
 

図2 コンテリエビーズネックレス 1825―30年 小瀧千佐子氏蔵
図2 コンテリエビーズネックレス 1825―30年 小瀧千佐子氏蔵

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