自然教室を開く「まちだネイチャーゲームの会」の代表を務める 園田 恵一さん 小川在住 60歳
憧れのスナフキンになる
○…「心のスイッチを切り返れば、誰でも自然の声を聞くことができる」。代表を務めるネイチャーゲームの会では町田の自然と生き物に向き合い、子どもから大人まで一緒になって楽しむ。生まれ育った川崎市には昭和30年代はまだ田んぼが広がり、雑木林がいたるところにあった。ザリガニや魚釣りを楽しみ、夏はカエルの声を聞きながら眠った。外遊びが大好きな少年にとって、自然は意識しなくても常にそこにあるものだった。
○…中学で体操部に入るがケガで断念。高校、大学はボクシングに青春を捧げた。「格闘技が流行っていたのと、ブルース・リーに影響を受けて」と笑う。学生時代に遊びで始めたハードロック系のバンドではギターを担当し、ボーカルで、当時付き合っていた彼女が今の妻。ボクシングも音楽もリズムを大切にするところが共通点。
○…幼稚園に勤務して26年。恒例のお泊りキャンプ前に行く下見が、思う存分に自然と親しむことができる時間。寝袋だけを持って出かけ、好きな木の下に寝転ぶ。何も考えずに空を見上げながら眠りにつき、朝は鳥の声で目が覚める。「森の中でゆっくりと深呼吸しているときが、文字通りの息抜きですね」
○…小学3年生のときにテレビで放映されていた「ムーミン」を見て、自由な旅と自然をこよなく愛するスナフキンに憧れた。ギターを弾きながら、ときに哲学的な一言をつぶやく。「あんな大人になりたい」。最近、知人から「憧れていたスナフキンのようになってるね」と嬉しい言葉をかけられた。ネイチャーゲームのリーダとして心がけていることがある。自分は先生でなく、自然のもとへ連れて行くことが役目。「教えてくれるのは自然。自分はそこに導くだけ」
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