山科言継詠草 自然の中に涼を感じて 協力:泰巖歴史美術館【電話】042-726-1177
次第に暑さも増してきて、いよいよ夏本番といったところですしょうか。さて、戦国時代の人はどのように涼んでいたのでしょう。こちらは多くの戦国武将とも交流を持った公家の山科言継が詠んだ歌です。納涼と題された歌二首をご紹介します。
納涼
手に結ぶ 岩井の清水 わきて猶 涼しや木々の 立ならぶかげ
(手にすくった岩の間からわき出る水。とりわけ涼しいものだな、木々が立って並んでいる日陰は。)
山水を 庭にむすびて をのづから 涼しくもあるか 松の下庵
(山から流れ出る水を庭につないでみると自然と涼しくなってきたようだ。松の下にある庵よ。)
戦国時代は現代の夏よりも気温が低かったと考えられますが、それでも暑かったのでしょう。これらの歌からは、自然の中から涼しさを感じ取っていた様子がうかがえますね。
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宮司の徒然 其の137町田天満宮 宮司 池田泉12月21日 |
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