第11代町田市社会福祉協議会会長に就任した 鈴木 忠さん 鶴間在住 76歳
一人ひとりに目を向けて
○…町田市社会福祉協議会(=社協)で保護司、学識経験者として10年理事を務め、この6月に第11代会長に就任。アルバイト含め、職員400人の長となった。約43万人の町田市民、各種団体・企業、そして町田市行政と連携の輪を広げ、「一人ひとりにしっかりと目を向けた福祉活動を推進していきたい」と力を込める。
○…鶴間に生まれ育つ。家の隣に寺や集会場があり、自然と人が集まるところにいた。祖父が民生委員、父が保護司だったこともあり「人の世話をするのが好きだったかな」。自身が保護司になるのも自然の流れだったと振り返る。社協の仕事内容は多岐にわたるがそのほどんどがSDGsと関係する。経済が活発でなくなるとそのしわ寄せは社会的弱者に。子どものために必要な「時間」「空間」「仲間」を創出したい。学童保育や子ども食堂などきめ細やかに対応したいと考える。
○…大学では財政学を学び、神奈川銀行に勤めた後は父が興した(株)旭倉庫を引き継いだ。不動産部を立ち上げ、”相談を受ける不動産会社”として活動するうちに、関連会社の立て直しに取り掛かることに。年商150億円もある大会社で大勢の関係者たちの力を借りて危機を脱することができた。「充実していたがストレスも多く、いろんな病気が出たのもそのころかな」。今は自社に戻り、社長を長男に託し会長職に就いている。
○…オフの日は畑の草刈りをしたり、所属する地方史研究会で古文書を読んだり。健康のための早寝早起、朝のテレビ体操や歯磨きしながらのスクワットは日課だ。「二刀流メジャーリーガー、大谷翔平と誕生日が同じ」。妻からそう教えられてからは、気になって仕方ないという。嬉しいけどねと破顔しながら。
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