神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2022年3月3日 エリアトップへ

町田かるた、完成 「市民交流のきっかけに」

文化

公開:2022年3月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
完成した町田かるたの絵札(一部)
完成した町田かるたの絵札(一部)

 郷土愛を育むきっかけを作りたいと、2019年から制作を進めてきた「町田かるた」が先月、完成した。市内の歴史や文化が自然と学べる読み札で、町田の魅力を伝える44札となった。企画・制作の中心となった町田かるた編集委員会の須藤晏男代表は「まずは親しんでもらい、地域への愛着を醸成できればうれしい」と話す。今後、市民同士のコミュニケーションツールとして普及を目指す。

 「求めよう 自由と権利 石阪昌孝」「百景の 名勝映す 薬師池」「願い込め 羽ばたく鶴は 市の形」など、五七五のリズミカルな読み札が楽しい町田のご当地かるた。人物、自然、歴史、史跡、遺跡、伝統文化・施設など多岐にわたる題材が特徴で読み札の裏には句の詳しい解説文を添えた。

 絵札は、玉川大学芸術学部の学生24人と指導教員5人が参加。史実確認などに小島資料館や町田市立自由民権資料館などが協力し、イメージを膨らませながら1年間かけて制作した。

お手本は上毛かるた

 発案のきっかけは群馬県出身の須藤代表。群馬県では、小学生のころから「上毛かるた」に親しむことで、地元への愛着や理解が深まる。大人になって県人同士が出会うと読み札が合言葉となり、会話が弾むという。

 須藤さんによるとご当地かるたは観光や歴史など、読み札のジャンルを絞ったものが多いが、上毛かるたはバランスが良く、地域全体を知ることができる。「町田かるたも市全体を知ってもらえるよう取り上げるジャンルと枚数を決め、バランスを考えました」と須藤さん。

 完成を記念して行った展示では、訪れた人からは「地元なのに、知らないこともたくさんあった。裏に説明文もあって、面白い」と好評。須藤さんは「44札に絞るのは大変だったが、札を見ながら”あれがないよね””昔はこうだったね”なんて会話のきっかけになれば」と話す。

 町田かるたは今後、市内の小中学校に配布されるほか、町田市町内会・自治会連合会を通して各町内会にも手渡される。販売の予定はあるが、値段は未定。詳細が整い次第、発表するという。

自身がデザインした箱を持つ須藤代表
自身がデザインした箱を持つ須藤代表

町田版のトップニュース最新6

「涼みスポット」見える化

「涼みスポット」見える化

都 熱中症対策として公開

7月3日

都大会、完全制覇

日大三高テニス部

都大会、完全制覇

7月下旬 インハイへ

7月3日

都ファ藤井氏が大勝

都議選

都ファ藤井氏が大勝

新人2氏 議席確保

6月26日

居場所生み、来館者100万人

子どもセンターまあち

居場所生み、来館者100万人

「中高生にも目」背景に

6月26日

都大会、19年ぶり制覇

町田市サッカー部

都大会、19年ぶり制覇

全国へ ベスト4目指す

6月19日

活字文化守り80年

久美堂

活字文化守り80年

人のつながり大切に創業

6月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

町田版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年7月9日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook