5月22日付で町田市町内会・自治会連合会の会長に就いた 高橋 清人さん 図師町在住 78歳
助け合いの輪、みんなで
○…市内10地区の会長の中から代表に選ばれた。「コロナ下で行き詰っている部分もある。まずは今年の活動をコロナ以前の水準に戻したい」。課題は加入率を上げることや防災対策など山積み。「町内会は全国的に見ても変革期を迎えている。情報共有にデジタルをどう利用するかなど検討していきたい」
○…福島県出身。野山を駆け回った少年時代が懐かしい。小中高と数学や物理が得意だったが、大学は「出来心で」法律を専攻。正義感から法曹界へ憧れがあった。「若い頃から、自分のためではなく人のために行動しなくてはという思いがあってね」。今も続く原点の気持ちだ。町内会の一員になったのは48歳のとき。一軒家が集まる「町田もみじ台団地」の住人になったのがきっかけ。町内の子どもたちのために、夏祭りや餅つきなどの催しを行ったのはいい思い出だ。
○…町内会や地区協議会などでまとめ役を担う際に心掛けているのは、参加してくれる人の自主性を重んじること。会社員時代の上司としての経験が役に立つと感じている。仕事の傍ら、長年続けてこれたのは、活動を通して『善意の人』と出会えるから。「町内会を手伝ってくれる人は、他人のために動いてくれる人。まだ世の中、捨てたもんじゃないと思える」
○…町内会活動に携わっておよそ30年。入会のメリットを聞かれれば「助け合いの輪に入ってください」と答えるのが高橋流だ。若い世代は共働きの夫婦も多く、休日の活動が難しいことも理解している。「困ったときに助け合える顔見知りの関係が大切。日ごろの情報交換や将来への投資と思って、1歩と言わず半歩でいいから自分の身近な地域社会を広げてみてほしい」。地域を思う眼差しは優しい。
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