5周年を迎えた「ほっと・ステーションらら」の医療連携者、豊川小児科内科医院院長 豊川達記さん つくし野在住 47歳
熱意ある仲間と次の扉へ
○…「隣が空いたよ。ここを使ったら?」と薦めたのが5年ほど前。重い障がい児・者の一時預かりや訪問介護など、介護者や家族を支援する「ほっと・ステーションらら」は、親の会「きらり」の思いと良いタイミングが重なり、つくし野の空き家に開所した。自身が院長を務める「豊川小児科内科医院」に隣接する形をとることで”らら専の医療連携者”として5年間支えてきた。「重い障がい児・者を持つ家族が地域で安心して暮らせる場を目指しました」
○…聖マリアンナ医科大学に入学。「子どもが好き、最初の段階から携わりたい」と小児科へ。小児科大学院で小児循環器を専攻し、周産期センターなどを経て同横浜市西部病院小児科に勤務、2000年つくし野に父の医院を引き継ぐ形で開業した。「今思えば、勤務医時代は生まれた子どもを助ける仕事。退院した後、地域でどのような生活をしているかまで把握できていなかった」と振り返る。
○…以前に看ていた患者さんが、開業した医院へ受診に訪れた時のこと。障がいがあることで、軽い熱や予防接種でも大きな病院へ出向かなければいけない現状や地域で生活する上での問題など聞く機会があった。そこで、診療時間外に悩みを話してもらう「おしゃべり会」を開催、障がい児・者とその家族が直面する問題が分かり始めた。「では私が出来ることはどんなことだろう」。医療・施設関係者らの話を聞き現場へ足を運ぶことで、地域でできる家族支援の方法として「らら」の形が見えてきた。
○…大学時代はバレーボール部、「最近は出来ていないけどね」とマラソン大会出場などスポーツマンな一面も。医院やららの支援で忙しい中でも今後、第2、第3のらら増設や病児保育、さらには小児在宅医療への道も見据えている。「今はまだ扉が開いていない現状だが、熱意を持った人が集えば目標へ近づいていくはず。力を注いでいきたい」
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