町田市は中学生を対象にした事業を6月から開始した。学習の妨げとなる問題行動を繰り返す生徒を対象にした『まちだJUKU』と、心理的な要因により不登校または不登校傾向にある生徒のための『中学校適応指導教室(くすのき教室)』の2事業。まちだJUKUは都内初の試み。
カウンセリングや勤労体験も実施
『まちだJUKU』は、授業中に騒いだり、暴力を振ったりする生徒に対して、学校長の依頼に応じて臨床心理士や嘱託職員らで構成する専門チームを派遣して、個別学習指導を行う事業。
個別学習指導は、生徒が在籍する学校内で学校長の作成した指導計画に基づき
一定期間行われ、個別学習およびカウンセリングを1週間実施する。生活態度に改善がみられた場合は、学級に復帰。
ただし生活態度に改善が見られなかった場合は出席停止処置後、専門チームが学校外で勤労体験、カウンセリングなどの個別指導を行う。改善が見られた場合は在籍校に復帰となる。
町田市によると、授業中騒いだり、暴力を振るう生徒は2011年度に172人が報告されているという。 これまでは、出席停止処置を受けると自宅での学習となっていたが、両親が共働きなど不在の場合が多く、しっかりとした指導が行えなかった。
学校復帰へ体制整える
心理的な要因により不登校および不登校傾向にある生徒の居場所を作るために『くすのき教室』を開設した。この事業は、学校復帰への支援とともに、スポーツ活動、行事などを通じて集団の中で生きる力を伸ばし、社会性の向上につながる人間関係の構築と学校復帰を目的にしている。
都の校長・副校長OBや臨床心理士などが個々の実情に応じたグループ・個別指導を行う。
教室は教育センター(木曽東3の1の3)に設置され、数人ほどが通学している。市によると2011年度には322人の不登校が報告されているという。
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