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町田版 公開:2014年1月30日 エリアトップへ

武術家で、まちだ時代祭では 砲術士として火縄銃を披露する 島津 兼冶さん 森野在住 75歳

公開:2014年1月30日

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どれだけ残し、伝えられるか…

 ○…武術を通じて日本古来の文化を全国に伝え、キャリアを活かし町田の道場で若い柔道整復士を指導する。「本当に苦しんでいる人を俺の技術で治してあげたいんだ。西洋化が進みつくした現代で、古典を伝えるために、西洋医学では救いきれない人を救うために、俺は町田にやってきたみたいなものだよ」と語る。

 ○…男4人兄弟の長男として品川で生まれ育つ。柔術の整復術を用いて人々を治療する父の背中を見て武術家としての道を選んだ。基礎を父から教わったのち、現在の流派である”柳生心眼流”の相沢富雄師に入門する。「武術、武術、武術。鍛錬の人生だったよ。相沢先生にはね、お酒も教えていただいて。今でいう『しごき』みたいなね。おかげで今でも酒を飲んでもちっとも酔わないよ」と笑う。「でも父の背中、先生との出会いが一番の思い出でかけがえのない俺の財産だ」と感謝する。オーストラリア、スイス、フランス、ロシアなど世界各国の武術支部で指導にあたり、外国人の生徒も多い。「言葉は関係ないね。武術は会話じゃない、”術”だからね」

 ○…魚釣りを楽しむことが趣味。講演やイベントで地方に行く際には必ず釣り竿をお供に添える。「心が安らぐのが好きなんだ。なんにも釣れないことが多いけど」と笑う。釣り以外に興味を持ち学んだものは”声楽”。「武術の気合いでより大きな声を出すためにね」。齢75にして講堂でもマイクいらずだ。

 ○…「最高だったよ。いろんな人と会えて稽古できたし、世界中に弟子が持てた。その人たちが呼んでくれるから無料で世界を回れるしね」と満面の笑みで我が道を振り返る。現在は”最古の骨継ぎ書”「骨繼療治重寶記」の現代語版を書き起こすことに奮励。「もう10年くらいかかってるかな。骨を継げる整骨屋、東洋医学の伝統を伝承できる人間は私だけしか残っていない。これを完成させて俺の最後の”生きた証”にするんだ」

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