神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2017年12月14日 エリアトップへ

園長として「こどもの国」を運営する 為石(ためいし) 摩利夫さん  62歳

公開:2017年12月14日

  • X
  • LINE
  • hatena

子どもは笑顔でいて

 ○…30万坪ある敷地の8割が緑地。都市部では得難い環境の中で、子どもが様々な遊びや体験に興じている。子どもの健全育成施設として開園し、53年目を迎えた今年5月に園長に就任した。「こどもの国は社会の資源。多くの人に利用してほしい」と思いを語る。

 ○…島根県松江市出身。高校を卒業後、海上保安庁、国立病院を経て厚生省(当時)に。以後30年近く児童福祉に関わる。児童自立支援施設では虐待や保護者の抱える問題に取り組み、その経験を施策に役立ててきた。虐待を受け、「びっくりするほど冷たい、凍りついた目」を持つ子どもに接し、「急には変えられないけれど、少しでもいい社会にしたい」と仕事にまい進する日々だった。こどもの国には副園長として2年前に赴任。虐待とは無縁と思える場所だが、「苦しい家庭も最初から苦しかったわけではない。来園者を癒し、心の負担を入口のところで軽減できたら」。様々な家庭を見てきたからこそ、こどもの国の役割を明確に思い描く。「子どもは笑顔でいてほしい」。それが願いだ。

 ○…子どもが遊び、友達と過ごす時間は昔と比べて減った。相手の顔が見えないコミュニケーションが増える中で、対人関係を育む機会の少なさに危機感を持つ。子ども同士が関わり、社会体験を通じて生きる力を育みたい、そんな思いで企画したのが、昨年から始めた子どもの仕事体験イベント。今年は子ども800人が参加し、互いに協力して楽しむ様子に目を細める。

 ○…「より質を高く、より地域に愛される施設に」とボランティアや大学など地域との連携を意識し、公務員時代からの「現場から学べ」をモットーにトップダウンではない組織運営に心を砕く。多忙な仕事の合間には「いつまでもいじり続ける」と、バイクのレストアや庭木の手入れを楽しむ時間も。孫3人のおじいちゃんでもあり、「こどもの国に遊びに来てくれたんです」とにこやかに笑った。

町田版の人物風土記最新6

石井 康一郎さん

沖縄に伝わる演舞であるエイサーが披露される催しの実行委員長を務める

石井 康一郎さん

旭町在住 51歳

4月25日

川崎 哲哉さん

相原地区の一押しスポットを紹介するかるたの製作に取り組んだ

川崎 哲哉さん

相原町在住 61歳

4月18日

渋谷 りゅうきさん

町田市防災アンバサダーに就任したユーチューバーのメンバーである

渋谷 りゅうきさん

町田市在住 40歳

4月11日

hirocoさん(本名:関口裕子)

鶴川で朗読と歌唱のコンサートを今週末行う

hirocoさん(本名:関口裕子)

山崎町在住

4月4日

飯間 圭吾さん

町田市内の経営者らと今夏、地元産ビールの醸造所を兼ねた店舗を開く

飯間 圭吾さん

原町田在住 39歳

3月28日

綾野 光紘さん

近隣団体と組んだ盛り上げが評価された山崎団地名店会の会長を務める

綾野 光紘さん

下小山田町在住 41歳

3月21日

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

町田版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook