町田商工会議所の副会頭として市内で唯一の「旭日双光章」を受章した 細野 泰司さん 南町田在住 72歳
今できることで恩返し
○…「私自身、出来が悪かったから、少しでも世のためになることをやろう」という信念をもつ。町田で生まれ育ち、地元への愛情は人一倍強い。父親は養子として細野家に迎えられたが、祖父を早くに亡くし、けして裕福ではなかった。自身の子ども時代を振り返りながら「勉強嫌いで悪ガキだった」と笑う。恩返しの思いもあり、2015年4月から母校である光明学園相模原高等学校の理事を務める。
○…女子大生プロゴルファー、河本結選手の町田後援会の会長としての顔もある。昨年、プロ2年目でレギュラーツアーに初参戦する彼女を応援したいと有志で会を立ち上げた。「町田から世界へ」を掲げて送り出すと、ツアー4戦目にして初優勝。今シーズンは主戦場を海外に移す彼女を後ろから支える。「スポーツは地元に元気をくれる。河本プロの活躍が地域の明るいニュースになり、楽しい話題を提供できている」と喜ぶ。
○…本業ではひび割れを起こさない特殊なコンクリート技術で特許を持つ会社を経営。一代で有数の企業に育てあげた。趣味はゴルフと畑仕事。体調を崩してゴルフは休止中だが、農作業はライフワークのように考える。野菜の収穫はもちろん、体を動かしていることが好き。ときには手伝いに来る孫たちと一緒に土をいじり、汗を流すのが何よりの楽しみだ。
○…商議所副会頭としては、コロナ禍で苦労する地元事業者のことが一番の気がかり。「こうしたときだからこそ、商議所の力が必要とされる」。多くの仕事を抱える職員たちの労をねぎらいながらも、給付や補助金などが必要とされる人たちに少しでも早く届くことを願う。「会議所があってよかった」。そう思ってもらえるよう、その役割を果たしたい。
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