まちだ野菜を市民に届ける株式会社マチコロで代表取締役を務める 中坪 亮輔さん 木曽西在住 20歳
「地産地消で新しい価値を」
○…「自宅前の畑に突然住宅が建って寂しさを覚えた。身近な自然を好きだったと気付いた」。そんな動機から市内の農業を盛り上げたいと、大学の仲間5人で株式会社マチコロを発足し、町田産野菜の地産地消を目指した専用販売ウェブサイトを立ち上げた。注文を受け、発注、集荷、配達までを担う。「生産者と消費者、どちらの反応も直にわかるので、喜んでもらえると嬉しい」と手応えを語る。
○…明治大学の3年生。コロナ下でできた時間で新しい価値を生み出したいと、昨年から”まちだ野菜”活性化の方法を考え始めた。手始めに、地元の朝市に大学生3人で飛び込むと、農家の人に声をかけられた。「きっと浮いてたんでしょうね。説明すると、畑来なよって誘ってくれて。そこからたくさんの人に出会い、ご縁でここまで来ました」
○…自身も町田生まれ、町田育ち。木曽西から大学のあるお茶の水へ通う今も、「町田が好き」と公言する。通学で都心を歩くにつれ、画一的な街とは違い、町田には多様性があることに気付いた。「店もあって、畑もあって。初めは都市農業のことばかり考えていたけど、今では街づくりの視点も意識するようになった」と自身の成長を冷静に見つめる。
○…大学ではゼミ長を務め、高校生の時には文化祭実行委員長を務めるなど、何かとリーダーになることが多い。「面倒くさがりだけど推薦されると、誰もやらないなら自分が、と引き受けちゃう」とはにかむ。昔から仕組みづくりが好きで企画を立てては提案し、実行してきた。「マチコロ」も形になり、次なる目標は黒字化と一般化。「まちだ野菜は新鮮で葉物は特においしい。飲食店などでも日常的に食べられるようにしたい」
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