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町田版 公開:2021年7月22日 エリアトップへ

南成瀬小 SS(ショートショート)作家が出張授業 文学館のコンクールを機に

教育

公開:2021年7月22日

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体育館を会場に行われた授業
体育館を会場に行われた授業

 町田市民文学館ことばらんど(原町田)では小・中学生、高校生を対象にしたショートショートコンクール2021を初開催する。その実施に伴い、国語学習の一環で7月13日、市立南成瀬小学校の5・6年生を対象に同コンクールの審査員長でもあるショートショート作家の田丸雅智さんによる出張授業を行った。

 ショートショートとは、原稿用紙1枚から書くことのできる「アイデアとそれを活かした印象的な結末のある物語」のこと。新世代ショートショートの第一人者とされる田丸さんが講師を務め、書き方のコツやアイデアの出し方、アイデアから物語を生み出す方法について直接指導。5・6年生各2クラスずつ約120人が田丸さんの講義に耳を傾けた。

 授業は、ワークシートに自分の興味がある言葉(名詞)を書き出す。その名詞ひとつから10個の思いつくワードを書き出し、その抽出した言葉をあべこべにつなげて、そこから想像を広げていくというもの。楽しみながら発想力、心理的思考力、文章力、コミュニケーション力の育成につなげていく。児童らは短い時間内に思いつくだけの言葉を書き出し、思い思いの物語づくりに励んでいた。「パンクする放送室」という作品を作った嶋田航さん(6年)は「自分が放送委員なので、すぐ思いついた。田丸先生にうまいと言われて嬉しい」と感想を述べた。

 授業の冒頭で「物語を読んだり書いたりするのが好きな人」の問いには数人が、逆に「国語が苦手な人」には多くの児童が手を挙げた。田丸さんは「自分がショートショートに出会ったのも同じ年の頃。みんなにも『楽しかった』が芽生えれば嬉しいし、国語の苦手意識が変わってくれたら」と話した。

 ことばらんどのコンクールは、これまでの市の創作童話コンクールを引き継ぐ形でテーマをショートショートに刷新。9月20日(月)まで作品を募集している。田丸さんは児童らに「夏休みに作品を作って応募してほしい」と呼びかけた。
 

講師の田丸雅智さん
講師の田丸雅智さん

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