元台湾少年工として戦時中に高座海軍工廠で働いた、台湾在住の東俊賢氏(93)がこのほど、「日台高座友の会」の橋本吉宣会長を通じ、大和市に国際化推進などに役立ててもらおうと、現金100万円を寄付した。これを受けて7月27日、市役所で感謝状の贈呈式が行われた。
贈呈式には、同会の橋本会長、石川公弘顧問、橋本理吉顧問、伊澤健志朗事務局長が出席した。古谷田力市長から東氏に感謝状が贈られ、橋本会長が代理で受け取った。
東氏は1930年、台湾生まれ。14歳で来日し、台湾少年工として高座海軍工廠に従事した。
今年6月には、同会主催の「高座海軍工廠と台湾少年工」と題する講演会が大和商工会議所で開かれ、東氏が当時の体験談や高座海軍工廠について語る基調講演を行った。この時に東氏は、古谷田市長と対談するなど、これまで日台交流や友好活動に尽力してきた。
こうした中で行われた東氏の寄付について、古谷田市長は「誠にありがとうございます」と謝意を述べ「(今回の寄付を)大和の子どもたちの未来のために使わせていただきます。日本と台湾の架け橋として、より良い大和市にしていきたい」と語った。
東氏の代わりに感謝状を受け取った橋本会長は「このような場を設けていただき、うれしく思います。元台湾少年工の皆さんは、この地域を熱い思いで見守っています」と、東氏の思いを古谷田市長らに伝えた。
感謝状は橋本会長が台湾に渡り、今月開かれる「台湾高座会留日80周年式典」で東氏に贈呈される予定。
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