来年1月に開くコンテンポラリーダンスのワークショップで講師を務める 二見 一幸さん 林間在勤 56歳
柔らかく、ひたむきに
○…黒を基調とし、洗練された雰囲気のダンススタジオ「Dance Brick Box」。一目惚れしたという林間のスタジオで、コンテンポラリーダンスやバレエを指導している。「コンテンポラリーダンスは枠に捉われず、自由に踊れるのが魅力ですね」。その魅力を、来年1月に開催するワークショップで小学生たちに伝えていく。指導では「対等な目線を大切にしている」と、物腰の柔らかさが印象的だ。
○…14歳の時にダンスの世界へ足を踏み入れ、虜になった。高校卒業後は講師やダンサーとして舞台上で活動してきた。26歳の時には東京新聞主催の「全国舞踊コンクール」の創作部門で優勝。成績優秀者が手にするフランス研修への切符を手にした。「身体の遠心力、細かい動き、国民の文化芸術に対する関心度の高さ…」。現地では驚きの連続だったが「これがやりたかった」と、活動の礎にもなった。
○…海老名市本郷で生まれた。小学生の時は共働きだった両親の帰りを、料理を作りながら待っていた。「大したものは作っていませんよ」と照れ笑いを浮かべるが、5つ下の妹の送り迎えをするなど、家族思いな一面が伺える。自由なダンスに惹かれ、「振付家」も志すようになった。ダンサーの実績を積み重ねながら、現在は振付家としての顔も持つ。
○…29歳で結婚した妻は「戦友のような存在」と表現する。ダンスを始めた時からの同志で、時には意見を交わし合いながら切磋琢磨してきた。1月上旬には主宰する団体の公演も控え大忙し。ダンスの世界に身を置いて40年以上。「ダンスから離れようと思ったことは?」の問いには「一度もないですね」と笑顔で即答。ダンスを通じて広がった輪を大切に、これからも踊り続ける。
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