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大和 人物風土記

公開日:2024.06.21

5月31日付で(公財)大和市スポーツ・よか・みどり財団の理事長に就任した
金子 勝さん
深見西在勤 67歳

奉職の後半戦へ

 ○…「大和市のために力を貸してください」と市長から直々に打診があった。長らく行政に携わり、スポーツ分野に造詣が深いことから立った白羽の矢。理事長の職を引き受ける決断について「健全な行政を取り戻そうと努力している市長の力になれればと思った」と説明する。「スポーツ・芸術・文化を、愛着ある大和の地に根付かせていきたい」と力強い表情で前を向く。

 ○…東京都に生まれ、幼いころから運動が大好きだった。小学6年生の時、転校生が持っていた白黒のサッカーボールを初めて蹴った。ドリブルでゴールに向かい、足を振り抜きシュート。野球少年にとって「サッカーはとても新鮮だった」。高校時代は社会人チームで最年少の選手として活躍。卒業後は、建設省に勤める父の影響で土木に関心を持ち、日本大学工学部へ。迷わず体育会サッカー部に入った。

 ○…1980年に大和市役所へ。「下水道事業に力を入れている時で、土木職として入った」。当時、田園都市線の市が尾駅近くに住んでいたこともあり「大和は身近な街でもあった」。10年間にわたり下水道事業の現場を歩き、その後は道路事業に従事。プロムナードやスポーツセンター、シリウスなど、現在の街並みを形成する都市計画にも携わった。政策部長や総務部長、副市長などを歴任し、40年以上にわたり奉職した。

 ○…「大和のことを教えてほしい」と頼る職員や議員は今も多く、「大歓迎」と自身の知見を伝えている。プライベートでは、秘書課長だった50代の時、トップチームの立ち上げに関わった大和シルフィードのホーム公式戦に駆けつけ、熱い声援を送る。「大和への思い入れが強いからね」。立場が変わっても大和を思い、尽くしていく。

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