大和警察署の第57代署長を務める 森田 仁志さん 中央在勤 58歳
「素朴な正義感」を胸に
○…大和警察署の署長に就任してから、約2カ月が過ぎた。「県内で最も署員が多く、2つの市を管轄する大和署の署長は重責もあるが、やりがいもある」。40年の警察官人生で大切にしてきたのは「素朴な正義感」。「派手さはいらない。地域住民が真っ当に生活できるように地域を守るのが警察官の務め」と捉える。同署では「署員が働きやすく、みんなで協力できるような環境にしていきたい」と意気込む。
○…警察官を目指したのは刑事ドラマがきっかけだった。「子どもの頃に観た『太陽に吠えろ』に憧れて」。その思いは高校生になっても変わらず、高校卒業後は神奈川県警へ。思い出されるのは、新米警察官としてパトロールをしていた時のこと。危険運転をしていた二輪車を職務質問すると無免許運転だったため、ただちに検挙。地域住民から感謝の言葉をもらい、警察官としての自覚がより一層芽生えた。
○…愛媛県西予市で生まれた。幼少期から中学まで剣道に打ち込んだ。「厳しかった思い出が多い」と振り返るが、その甲斐あって地区の大会で優勝するほどの腕前だった。高校では一転してラグビー部へ。ポジションは最前線で戦う「プロップ」。団体競技の楽しさはラグビーで学んだという。25歳の時に同郷の妻と結婚し、2人の子どもにも恵まれた。
○…趣味はウォーキングと読書といい「今年の春は千本桜周辺を散策してきた。とても良い所」とにっこり。お気に入りの書籍は司馬遼太郎の「坂の上の雲」で、人生のバイブルにもなっているそうだ。現場の最前線で働いていた時は帰りも遅く「子どもが小さい時は寝顔しか見られなかった」のは少し心残りだが、「ここまで勤め上げてこられたのは、妻のおかげ」と感謝を述べた。
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