5月9日付で大和市議会議長に就任した 青木 正始さん 深見在住 57歳
自問自答しながら前へ
○…「いっそう信頼される議会となるよう市民の視点に立ち、執行部とは緊張関係を保ちながらも市政の発展に努めたい」。9日の就任あいさつでこう語った。12日には第64代議長として大和市民まつりのパレードに参加。終始笑顔だったが「市議会の代表として出席したので、内心は緊張していた」と明かす。公務に追われる毎日だが「しっかりと職責を果たしたい」と意気込む。
○…深見に生まれた。幼いころから地元神社のお祭りや自治会が主催する行事に親しみ、地域を盛り立てようと頑張る大人たちの姿を間近で見て育った。台風の季節に境川が氾濫しそうになれば、大人たちが消防団員となり水浸しで警戒に奔走した。「大人になったら自分も皆のために」。そんな思いを育んでいった。29歳で地元消防団に入り、57歳となった今も現役で活動している。
○…東日本大震災が起きた2011年3月、テレビや新聞で報じられる被災地の窮状を目の当たりにし「何かできることはないか」と自問自答。市議会議員を志し、同年の選挙で初当選した。以来、「地域防災」を議員活動の主軸の一つに掲げ現在4期目を務める。一方、市内中央の不動産業・有限会社富士商事で代表を務める。「議員活動も会社運営も『地域密着』の姿勢で取り組んでいきたい」と語る。
○…市役所の正副議長室には歴代議長の写真が並び、第50代議長を務めた父・克喜さんの写真も飾られている。「父は生前、地域間交流を大切にしていた。その遺志を私も引き継いでいく」。隣近所の付き合いが希薄になったと言われて久しいが、地域防災の要は「共助」にあると考える。「そのために自分ができることを一つずつ」。これからも自問自答を続けながら、進んでいく。
|
|
|
|
|
|