神奈川県遊協(足柄上遊技場組合) 輪番店休で電力削減に一役 シンセー八億 刈屋社長の提言
夏場の電力不足が懸念される中、足柄上遊技場組合(刈屋隆組合長)は、加盟する5ホールが輪番制で店休することを決めた。実施は特に電力消費が集中すると予測される7、8、9月の3カ月間で、各ホールが月に3回店休する。同組合では東日本大震災直後から電飾や屋外看板、ネオンなどを終日消灯するなど、節電へ積極的に取り組んでおり、輪番店休で、さらなる電力削減を見込む。組合長として陣頭指揮をとる、シンセー八億南足柄店(株式会社 新清)の社長、刈屋隆さんに、その思いを伺った。
―東日本大震災を受け、365日営業が基本のパチンコ業界として初めて休業日を設ける「輪番店休」がスタートしますが、決断された理由を聴かせてください
これまでは黙っていても電気が供給されていました。しかし、福島第一原発の事故により電気、水、食料に不安が出てきています。これまで当たり前だと思っていたことが、実はすごく恵まれていたことだと実感しました。東日本大震災直後は休業や営業時間の短縮などの自粛を行い、売り上げの損失もありました。輪番店休により、たとえ売り上げが低下したとしても、私たちは社会・環境の変化に合わせ企業の義務を果たさなければいけません。努力すべきことを努力し、被災された方を思い、謙虚な気持ちで復興を支えられるように取り組んでいきたく、決断しました。
―輪番店休により、どれくらい電力の消費を削減できますか
足柄上遊技場組合には「ニューライト南足柄店」、「MQ開成町店」、「三益球殿大井松田」、「スター秦野中井店」、そして私が経営する「シンセー八億南足柄店」の5ホールが加盟しています。各ホールが月に3回ずつ休業することで、組合全体で約15%の電力削減ができます。
輪番店休で15%、節電で13%合計で28%の削減へ
―これまでも、電飾や屋外看板、間接照明などの終日消灯により電力削減に取り組まれていますね
そうですね。各ホールの努力により全体で約13%の削減を達成しています。さらに輪番店休が始まりますので、合わせて28%削減ができます。
―輪番店休、節電に伴い、お客様サービスの面で心がけていることはありますか
明るいあいさつから始まり、お客様が心地よく感じていただける店づくりを心がけています。お客様に気持ち良くご遊戯いただけるよう、スタッフ一同おもてなしの心を大切にサポートしていきます。ささやかな楽しみとして遊んでいただけると、ありがたいと思います。
―ありがとうございました。最後に、地元の皆様にメッセージをお願いします
東日本大震災からの一刻も早い復興のために、業界を挙げて全力で取り組んでいきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力をいただけますよう、心からお願い申し上げます。
復興願い、社員が一丸。おもてなしのホールづくり
大雄山駅前のシンセー八億南足柄店には、東日本大震災の被災地の復興を願い、懸垂幕が掲げられている。ひときわ目立つこの懸垂幕には、刈屋社長をはじめとする社員一同の思いが託されている。
シンセー八億南足柄店では震災直後から店頭に義援金を募る募金箱を設置。3つの姉妹ホールと合わせ388,873円が集まった。さらに、社員が知恵を出し合い、営業に差し支えのない範囲で節電に協力。消火訓練や避難誘導の声掛けなど、防災訓練も定期的に行うことで、お客様の安全確保に力を入れている。
店長の谷内伸司さんは地域性に着目し、台選びにもこだわっているという。「台によって遊び方が異なるので、ホールスタッフ全員が説明できるように周知をしています」と教育にも力が入る。7月4日(月)には「浜崎あゆみ」を導入。「人気が予想される新台です。幅広い年代に楽しんでいただけるのでは」と期待している。
「お客様と顔の見える関係づくり」を大切にしている同店。母の日や父の日、クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーなどのイベントごとに、店頭でプレゼントを贈っている。「お客様から『ありがとう、いつも楽しいよ』と声をかけていただけることが本当に嬉しい。より一層心地よく過ごしていただけるように頑張っていきたい」と、谷内店長は話している。
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