高校生が教える社会のルール 足高放送部が華綾幼稚園・保育園で非行防止教室
足柄高校(山本文美校長)の放送部が7月8日、華綾幼稚園と華綾保育園を訪れ、園児たちに向けて、紙芝居を用いた非行防止教室を開催した。
この活動は松田警察署の生活安全課が高校生に協力を依頼し、小学生や園児の非行・被害防止に対する意識の向上を図るために実施されているもので、昨年、立花学園高校(込山英弥校長)の演劇部が行った演劇による非行防止教室に続いて今回で2回目。
高校生は、162人の園児が集まる講堂で、セットされたスクリーンに自作の紙芝居を映し出した。園児たちが共感しやすいように公園を舞台に「砂場用のバケツをだまって借りていいのか?」など、良い事か、悪い事かを問う質問を織り交ぜた20分ほどの物語を披露。園児たちは質問に一つ一つ大きな声で答えていた。
紙芝居を終えた放送部の生徒たちは「子どもたちが紙芝居をよく聞いて、質問に対してきちんと答えてくれた。良い事と悪い事の判断がしっかりできていたと思う」と感心していた。
足柄高校では7月25日に放送部の生徒たちが参加して、非行・被害防止について話し合う「非行防止サミット」が、松田署主催で開催される予定で、今回の紙芝居の反省検討会も同時に行われる。
また、7月12日に南足柄市立向田小学校で開催された非行防止教室では、立花学園高校の演劇部が、万引き防止をテーマにした演劇を昨年に引き続き披露しており、高校生による非行防止活動が足柄地域で広がりをみせている。
松田警察署生活安全課の担当者は「もともとは警察官が紙芝居などを使って指導していたが、歳が近い高校生が指導することによる相乗効果に期待している。子どもたちへどう伝えるかを考えることで高校生の意識も高くなり、お互いの勉強の場となれば」と話している。
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