大雄山最乗寺 禅寺で茶に親しむ 特大茶碗の回し飲みも
南足柄市の大雄山最乗寺(石附周行山主)で5月27日、「禅院茶礼と法話のつどい」が開かれた。
5月大祭の特別行事として十数年前から執り行われているもので、女性を中心にした参加者約100人は禅寺の作法にのっとり、参禅道場での禅院茶礼や書院での薄茶点前、本堂での大茶式などでさまざまなお茶を味わった。
大茶式では同寺が特別に注文した益子焼の直径約40cmの巨大茶碗を使用。最初に本尊に茶と菓子が供えられた後、岩澤郁雄老師が「奈良の西大寺では一味和合ですが、最乗寺では一味同心で行っております。両隣の方は茶器を支えていただき、心を一つにして味わってください」と大茶式の説明をした。
本堂に3列に分かれて座った参加者は最初に和菓子を食べた後、それぞれの列の端から特大茶碗が僧侶2人と左右に座わる人たちに支えられ、順番に抹茶を回し飲みしていった。初めて参加したという箱根町在住の80歳代の女性は「茶碗は重かったけれど、味がよくとても美味しかった」と感想を話していた。
つどいでは法話や座禅、写経、精進料理などの体験もあり、参加者らは禅と茶の文化に親しんだ。
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