激しい動き伴う 棒踊りを担当 国指定重要無形民俗文化財 「お峯入り」山高生も一役
「棒の真ん中をいつも持つように! 両手をくっつけて」。夏休み中の県立山北高等学校(山崎紀彦校長)の多目的教室に、山北のお峯入り保存会の岩本章治会長の声が響いた。
長さ120cmの練習用のさわらの木を握り、懸命に動きを覚えていたのは同校の上原拓未君(2年)、青木拓君(2年)、土田航輝君(1年)。軽音楽部に所属する3人の高校生は10月14日、5年ぶりに役場駐車場や神明社境内で公演される国指定重要無形民俗文化財・山北のお峯入りに同校から初めて出演する。
お峯入りは山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能で、その起源は南北朝時代とされる。天狗、獅子、おかめ、山伏、太鼓、笛など演技者だけでも約80人(男性のみ)にのぼる。歌舞の役割は旧共和村の家々などに割り当てられていたが、近年は少子高齢化などから演技者の確保が課題になっている。
「棒踊りは歌舞のなかでも花形。動きが早く体力が必要になるので35をすぎたら難しい。中学生では身体がまだ無理なので、今回、山崎校長にお願いして高校生に協力してもらうことになった。とてもありがたい」と岩本さん。3〜5回の練習を経て形も様になってきた。高校生たちは「普段使わない腰や肩などの部位を使うので思った以上にキツかった。校名に恥じないよう、地域の方々の期待に応えられるようしっかりやっていきたい」と意欲を見せている。高校生たちは今後、棒踊りを担当する保存会メンバーとの合同練習に進む。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>