足柄消防組合(韮山茂消防長)では先頃、2012年1月から12月までに管内の足柄上地域1市5町で発生した「火災発生状況」と「救急・救助件数」を発表。火災と救急が前年より減少した。
同組合管内で2012年中に発生した火災総件数は、前年より2件少ない36件。火災による死者は0人(前年比3件減)、負傷者は8人(同8件増)だった。火災種別では「建物火災」が21件(前年比2件増)と最も多く、全体の58%を占めた。それ以外では「車両火災」が5件(同6件減)、「林野火災」が0件(同1件減)、「その他の火災」が10件(同3件増)となっている。また火災の原因別では「こんろ」が5件と最も多く、件数も前年より3件増加した。
市町別で見ると南足柄市で17件(前年比5件増)、中井町で7件(同2件増)、大井町で4件(同2件減)、松田町で0件(同6件減)、山北町で7件(同2件増)、開成町で1件(同3件減)発生している。
〈救急・救助〉
2012年の救急出場件数は前年より192件少ない4127件、救助出場件数は前年より1件多い57件だった。1日当たりの救急出場件数は11・3件(前年11・8件)で、前年よりやや減少している。
救急出場の減少は「急病」への出場(2751件・前年比42件減)と「一般負傷」への出場(570件・同79件減)によるものが大きい。また熱中症による今夏の出場件数は25件で、前年(51件)に比べ半減した。救助出場では「交通事故」が25件と最も多く、次いで「山岳事故」が14件発生した。
同組合では「3月と11月の火災予防運動を中心に、火災が多い時季の防火運動の推進や消防車両による警戒巡視等を行って予防啓発を図ると共に、今後も救急車の適正利用を広報していきたい」と話している。
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