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足柄上病院シリーズ 【11】 医療レポート 体にやさしい医療へ 山本裕司院長に聞きました
人口の高齢化が進むなかで、高齢者医療への関心も高まっている。今回は県立足柄上病院で進めている『体にやさしい医療』について、外科医でもある山本裕司院長に話を聞いた。
―やさしい医療とは具体的にはどういうことですか
「高齢の方が多くなってくるなかで、体への負担が少ない医療を心がけています。例えば手術では、開腹しない内視鏡(カメラ)手術が増えてきています。また、心臓の冠動脈の検査等もいちいちカテーテル(管)を入れていたのを、CTで診断できるようになりました。この新しいCTでは、大腸カメラに代わり大腸の検査をすることもできます」
―内視鏡手術ではどんな病気が対象になりますか
「癒着がなく、あまり進行していないがんは、お腹を開ける手術と同じようにできます。この手術の歴史は胆のうから始まり、今では胃がん、大腸がん、食道がん、肺がん、ヘルニアの他、腎臓や婦人科系の卵巣、子宮筋腫などが対象です。小腸の良性疾患である盲腸(虫垂炎)もカメラで取ることができます」
―足柄上病院ではどうですか
「胆のうは圧倒的にカメラでヘルニアは半々。早期胃がんや大腸がんは、ほとんどがカメラです。外科、泌尿器科、整形外科で行っており、来年あたりから婦人科も検討していきたい」
―やはり、早期発見が大事になってきますね
「ぜひ定期的な検診を受けてもらいたい。乳がんも早期だと小さな傷だけで乳房を残すことができます」
『やさしい医療』を受けるためには、私達の意識もカギになってくるようだ。
取材協力/県立足柄上病院
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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