金太郎に関する約600点の人形などを展示する「金太郎ワールド・金太郎展」が、南足柄市郷土資料館で開催されている。10年間にわたり館長を務めてきた笠間吉高さん(60)が「自身の集大成」と意気込む企画展とあって、全国の金太郎が一堂に展示されている。
企画展には、金太郎をモチーフにした京都の伏見人形や博多人形など、全国76カ所の土人形の産地から約600点を揃えた。ほかにも和凧や鯉のぼり、五月人形など身近なおもちゃや、江戸時代から大正時代にかけて商店の広告チラシとして作られた「引き札」や、大漁旗を起源とする「フラフ」など館長が選りすぐった一点物なども並ぶ。
笠間館長は「これだけ多くの産地で人形のモチーフにされているということからも金太郎がいかに人々に愛されたキャラクターだったかがわかる。魔除けや子どもの成長を願って作られた人形が多いことも金太郎の持つ力強さなどを物語っている」と展示物に胸を張る。
1994年に南足柄市と開成町の職員11人で立ち上げた金太郎の自主研究グループに参加して10年になる笠間館長は来年3月で定年退職となる。全国各地の金太郎伝承地を巡るうちに金太郎についての造けいを深め、市史編纂室などでの勤務を経て、2004年に同館の館長に就任した。「館長として10年間務めた集大成として以前からこの企画を考えていた。金太郎の故郷である南足柄の皆さんをはじめ多くの人に見てもらいたい」と笠間館長。
期間中は三浦市の三浦土人形の展示販売なども行われる。
入館料は大人400円、子ども200円。午前9時から午後4時30分。休館日は毎週月曜、11月4日(火)、5日(水)、25日(火)、26日(水)。
問い合わせは同館/【電話】0465・73・4570へ
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