県立吉田島総合高校(開成町吉田島)で栽培されたレモンを原料に使用した「吉田島レモンサイダー」が9月1日に発売された。
開発を担当した森永牛乳小田原販売所(小田原市荻窪)の守屋佑一さん(27)は元JA職員で、祖父、父、本人も同校の卒業生。JA在職時には地場柑橘「湘南ゴールド」を使用した「ぷっちょ」(UHA味覚糖)の商品開発にも携わった。「母校の農産物を使った足柄土産を開発したかった。今後も地域資源を活用し地域全体のイメージアップにつながる商品開発をしたい」としている。
吉田島総合高校は1907(明治40)年に農業補修学校として創立された。2010年に農業系総合学科へ移行したが、農業高校から引き継いだ農場や実験施設、設備を活用した農業の授業も行われている。
レモンは園芸デザイン系列で果樹を選択した生徒が授業を通じて栽培。2本の木から採れた100キログラムの果実から絞った23リットルの果汁を同社が買い取り商品化した。収穫から加工、販売に至るコストやラベルの図柄、味見など商品化には生徒も関わり、授業として発売までのプロセスも学んだ。
同校農場グループの勝田庸之教諭(45)は「校内で栽培した農作物の商品化は願ってもない機会。授業の一環として生徒も参加できたことは今後の励みにもなり感謝しています」と話す。
同校では広大な敷地を活用してナシヤブドウ、ウメ、ミカン、メロン、トマト、マーガレットやビオラ、米などおよそ50種類の作物を授業で栽培している。収穫した農産物は市場価格の2割ほど安く販売している。昨年は1年間で約550万円を売上げた。
1本250円(税別)。森永牛乳小田原販売ほか新松田駅前「まちの駅あしがら」、南足柄市福泉の洋菓子店「ふくらん」などで販売している。今年は限定6000本の生産。
問い合わせは守屋さん【携帯電話】080・5658・5119へ。
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