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専門医に聞く 医療レポート足柄上病院シリーズ24 わかりやすい脳卒中の話 取材協力/県立足柄上病院
今回は足柄上病院脳神経外科医長で日本脊髄外科学会認定医の遠藤聡医師に話を聞いた。遠藤医師は脳卒中学会、脳神経外科学会の専門医でもある。
-脳卒中とは? 【1】脳梗塞、【2】脳内出血、【3】くも膜下出血の総称です。血管が詰まるのが脳梗塞、破れるのが脳内出血とくも膜下出血です。
-発症の目安は? 【1】と【2】は「顔や片手足の痺れ、言葉が出ない」、【3】は「激しい頭痛と嘔吐」が初期の症状です。いずれも「突然にやってくる」のがポイントだといえます。
-ほかにポイントは? これらの兆候があったら「迷わず」病院へ行くこと、行けなければ救急車を呼ぶことです。兆候から発症へ進み4〜5時間を超えると生命や回復に影響しますので無駄足になっても「すぐに」病院にかかること。脳卒中は処置が早ければ命が助かりやすく後遺症も軽く済むことを知ってほしいです。
-それぞれの原因は? 脳梗塞は動脈硬化による血管の詰まり脳内出血はこれが破れる。血管にできた瘤(コブ)が破れるのがくも膜下出血です。遺伝的に血管の壁が薄い人、脳動脈瘤(コブ)がある人、高血圧を放置している人にリスクが高まります。すべてに共通する危険因子は「高血圧」と「生活習慣病」です。
-予防のポイントは?
高血圧は上が140以上、下は90以上だと要注意です。健康診断で判明するLDL(悪玉コレステロール)の異常数値を放置しないこと、さらに40代を過ぎたら「動脈瘤」の有無を知ることも重要です。高血圧とLDLの数値を軽視せず、改善に取り組むことが予防のポイントだと言えます。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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