子どもが自由に遊べる屋外の場所を確保する「プレイパーク」(通称・プレパ)が足柄地域の子育て世代の間で広がっている。
10月31日に南足柄市塚原の通称「ドングリ山」で民間グループが主催したプレパには、市内外の子ども50人以上が参加。服を汚し、外遊びを楽しむ子どもの声が辺りの里山に響き渡った。南足柄市の市民活動団体「みなみあしがら子どもの遊び場づくり」(松井真理代表)が開催した。
市内でのプレパは地域に住む主婦、松井真理さん(50)と渡辺恭代さん(44)が中心となり今年5月に初めて開催。この日は夏休みに続く3回目の開催だった。
市内のほか大井町や開成町、小田原、二宮でプレパに興味を持つ親子も参加。近くを通りかかった市議も飛び入りで関係者から話を聴くなど活気に包まれた。
火遊びも見守る
「プレイパーク」は公園に遊具を設置したり、学校の教室をで放課後を過ごす子育て支援とは異なり開放された屋外の山林や野原、公園などで子どもが自由に遊べる場を作る取り組み。 火や水、樹木、土、廃材や丸太、ロープ、穴、草木などでの遊びを「面」として容認し、禁止による制約を可能な限り排除する。大人が見守りながら時に手を貸し、子どもが主体的に遊べるように促すのが特徴。 子どもが本来持つ”生きる力”が育つとして、子育て世代の親子が外遊びの良さを見直すきっかけとなり、政策として実施する自治体も全国的に増加している。
近隣では小田原市が3年前、開成町では今年度から事業化しているが地域によって行政の対応に差があるのが現状だ。
チラシを見て小学2年生の息子と参加した神部里香さん(44)は「痛みや危険は外遊びで学ぶことが多い。制約が多く遊びにくい雰囲気があるため県外のプレイパークに出かけている。近所でもっとこういう機会が増えてほしい」と、今後の取り組みに期待を寄せる。
12月に初会合
この日参加した主婦らは12月に広域のグループ立ち上げる。グループの名称はそれぞれが住む開成、大井、南足柄、小田原、二宮の頭文字を取り「KOMON」。関係者は「他の地域からの参加があれば名称は変更します」と、活動の広まりに期待している。
メンバーの1人で小田原市のプレパにも携わる山崎由恵さん(53)=南足柄市在住=は「屋外では制約が多く子どもの遊び場が減った。結果として屋内でゲームに興じる子が増えたのでは」と指摘する。
みなみあしがら子どもの遊び場づくりへの問い合わせは【電話】0465・72・0842松井さんへ。
開成町でも
11月14日(土)には開成町中家村公園(開成町吉田島780)でもプレイパークが開催される。午前10時〜午後3時。
問い合わせは開成町子ども・子育て支援室0465・84・0328へ。
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