足柄上病院の災害派遣医療チーム「DMAT隊」の隊員5人が、4月25日から28日まで、神奈川県が派遣する医療救護班として熊本市内の避難所などで活動した。同院の「DMAT隊」は医師と看護師各2人、薬剤師と事務員の6人だが、今回は発災直後の急性期ではなかったため県の要請で5人が派遣された。
足柄上病院に勤務する救急看護認定看護師で、隊の発足当初からの隊員でもある生田正美さんによると、今回の主な活動は避難所での環境調査や避難している人の健康状態の把握、診療、車中泊や狭い環境での生活を強いられている避難者が発症しやすいエコノミークラス症候群の検査と診療だった。
足柄上病院の「DMAT隊」は4月14日の前震発生直後から、取り決めに従い院内で待機していた。
4月20日に「医療救護班」としての派遣が決まると、医療機器や5日分の食料、飲料水を始め生活物資を携え、羽田空港から現地へ向かった。空港からはレンタカーで市内に入り熊本市中央区と西区の避難所7カ所で避難者のケアにあたった。
避難所で避難者の健康状態などをチェックしていたが、持参した超音波機器が功を奏し3日目からはエコノミークラス症候群が懸念される避難者に特化して活動にあたった。
現地では20人に超音波検査を実施。6人が陽性で内1人を救急搬送したという。その1人は車中で11泊し避難所に来て2日目。夫を看病していた80代の妻だったという。「血栓が肺へ飛べば死亡しかねない状態だった」という。
災害派遣医療チーム「DMAT」は、大規模災害などの現場で48時間以内に活動できる機動性を持つ専門医療チーム。足柄上病院の隊は昨年夏の利根川豪雨災害でも出動している。
足柄版のローカルニュース最新6件
|
|
催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
|
|
|