6月4日(土)から10日(金)は「歯の衛生週間」。
一般社団法人足柄歯科医師会の楢山義彦会長(大井町)に現状や取り組みについて聴いた。
心筋梗塞の原因にも
一般に知られる歯周病について楢山会長は「実は全身の病気につながることもある。代表的なのは心筋梗塞」と指摘する。歯周病が進行することで歯周病菌が歯茎から血管に入り込んで血管の壁を傷つけたり、血栓の原因を作ることもあることがわかっているという。
また、歯周病は妊婦にとっても警戒しておきたい疾患のひとつ。胎児の成長に影響を与え低体重児になる可能性もあるという。
楢山会長は「口の中のトラブルは後回しにしがちだが、重症化してしまうと全身にトラブルを起こしてしまうだけでなく次世代の命にもかかわる」とも話す。
80歳で20本の歯を
全国の歯科医師会が「8020運動」を提唱している。80歳で20本、自分の歯を維持しようという運動は足柄歯科医師会でも推進する取り組みだ。
「好きなものを食べられないと大きなストレスにつながる。歯がないと人生の楽しみを奪われてしまう」。歯を健康に保つために重要なのが「かかりつけ医」を持つことで気軽に相談できる環境が大切だという。「悪くなってからだと治療に時間がかかり負担も大きくなる。小さなことでも相談してほしい」と楢山会長。
足柄歯科医師会では今年4月から、歯科医院に足を運べない人のために地域医療連携室を設置。「在宅診療」を強化した。
まずは検診から
「歯の衛生週間」に合わせて足柄歯科医師会では、1987年度から無料の検診や歯周病テストなどを実施している。
もともとは行政の定期健診対象外となる4〜6歳の子どもを対象にしていたが、口腔ケアが普及して今では高齢者も数多く足を運ぶようになった。
当日は歯科衛生士によるブラッシング指導もある。歯磨きを嫌がる子どもを持つママさんにも強い味方になりそう。ゆっくり歯科医や衛生士と話ができる場なのでこの機会に口の中の健康について考えてみては。
今年は6月9日(木)午後1時半から4時まで足柄上合同庁舎で開催。(問)足柄歯科医師会事務所【電話】0465・74・1180へ。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
足柄版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|