「山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝する日」として、今年から8月11日が国民の祝日「山の日」になる。そうしたなか南足柄市の「箱根ジオパーク」編入への取り組みがこの夏、大詰めを迎えている。
ジオパークとは、地域特有の「地質」や「地形」などを活用して、その地域や地球の成り立ちが学べる「自然の公園」で、「ジオ」は地球や大地を指す。
日本国内には日本ジオパーク委員会があり、国内39地域を「日本ジオパーク」に認定している。そのうち8つの地域が「世界ジオパーク」にも認定されている。
小田原市・箱根町・真鶴町・湯河原町の1市3町による「箱根ジオパーク」は2012年9月に日本ジオパークの認定を受け、14年4月、拠点施設となる箱根ジオミュージアムを大涌谷にオープンさせた。箱根ジオパークには6つのエリアがあり、地質や文化の見どころとなる41カ所のジオサイトがある。
これらの地域資源を結びを案内する「ジオツアー」などが開催され、各地域の観光振興や教育活動に活用されている。
南足柄市は2013年に「箱根ジオパーク」編入に向けた準備を開始。これまでに市内8カ所をジオサイト候補地に選定し、箱根ジオパーク推進協議会に加入。これまでにジオガイドの養成やモニターツアーを実施してきた。
今年2月には20人のメンバーで南足柄ジオガイドの会(植田勇次会長)を発足。5月には日本委員会によるプレゼン審査を通過し、8月22日から24日にかけては最終審査となる現地審査が控えている。
市内8カ所
箱根外輪山に接する南足柄市は【1】「足柄峠と足柄道」【2】「矢倉岳」【3】「夕日の滝」【4】「蛤沢」【5】「文命堤」【6】「最乗寺と杉林」【7】「清左衛門地獄池」【8】「御嶽神社と矢佐芝石丁場」をジオサイト候補に選定した。いずれも箱根火山と深い縁があり、大地の成り立ちなど「物語」をもつ地域資源だ。
箱根ジオサイト編入の決定は9月9日。「山」に恵まれた地域の価値が再認識できるジオパーク編入は、南足柄市民にとって新たな”誇り”となりそうだ。
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