小田原出身の二宮金次郎の生涯を描く映画『地上の星―二宮金次郎伝』(五十嵐匠監督)の製作が、来春の公開に向け進んでいる。この作品で金次郎の少年時代を演じたのが安藤海琴(みこと)君(14・小田原市曽我原)だ。
長野県軽井沢町で生まれ育ち、中学進学を機に小田原へ。174cmのすらりとした体型で学校では弓道部に所属。演技は未経験だったが映画作りへの興味もあり、オーディションに応募した。
五十嵐監督は「事前に提出してもらった作文や直接会った時の印象で、とても利口で勘が優れていると感じた」と選考理由を話す。
いざ出演が決まると「上手くできるだろうか」と不安がわいたという。台本が届いてからは部屋でセリフや表情、身振りを繰り返し練習した。
市内栢山の金次郎の生家や水戸、栃木などで約1カ月間にわたったロケ撮影。印象に残っているのは、金次郎が身を寄せた親戚の家で伯父に殴られるシーンだ。殴られる前につい身構えて不自然になってしまう。何度もやり直し、ついには10回ほど頬をはたかれたが演技に集中して痛みは感じなかったという。
五十嵐監督は「慣れない演技にも一生懸命取り組んでいた。純粋なだけでなく裏でしたたかなところがある表情が金次郎役に合っていた」と評価した。安藤君は「監督自ら体を使って指導してくれ、本気でやってくれていると感じて嬉しかった。最後には少し演技に自信もついて楽しかった」と目を輝かせて現場を振り返った。
足柄版のローカルニュース最新6件
|
|
催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
|
|
|