「地蔵堂のお地蔵さま」として地域に親しまれている曹洞宗足柄山誓光寺の足柄地蔵尊。難所である足柄峠の道中にあるこの地蔵堂は、古くから多くの旅人が安全祈願をして歩みを進めたと言い伝えられ、現在は県指定重要文化財にも指定されている。今年11月21日(土)・22日(日)には、同寺の「木造地蔵菩薩立像」と「地蔵堂内厨子」の御開帳が予定されている。
これに先立ち7月12日、15軒ほどある檀家らが集い、周辺の草木の剪定と清掃などの環境整備を実施。約150年ぶりとされる一般公開に向けて準備を進めている。
昭和に入ると記録なし
御開帳される本尊の「木造地蔵菩薩立像」は高さが約160cmで南北朝時代末から室町時代初期の作と推測されている。これまで60年に一度、御開帳を行ってきたと地域には伝えられているが、昭和に入ってからはその記録が残されていない。
同地域では改元で新しい時代になることから「お地蔵様にもこの社会を見てもらおう」と檀家らが御開帳に向けて動き出していた。
佐藤廣理御開帳実行委員長は「新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながらになる。現在のところは11月の2日間で予定通り進めていきたいと考えている。多くの人に関心を持ってもらい、高齢化が進む地域の活性化につなげていきたい」と話した。
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