梅雨前線の影響で、関東や東海で大雨に見舞われた7月初旬。静岡県熱海市では大規模な土石流が発生し、家屋の倒壊や死者が出るなど甚大な被害に見舞われた。
この大雨は神奈川県内にも影響。足柄地域では山間部のがけ崩れをはじめ、河川の増水などが各地で発生した。
このうち、松田町では3日、国道246号の新籠場交差点―寄入口交差点間でがけ崩れが発生。大量の土砂が道路に流れ出た影響で、道がふさがれ一時通行止めとなり、多くの車が道路の迂回などを余儀なくされた。同日午後11時には片側交互通行に移行。土砂の撤去作業などが続けられた。
また、3日は三保ダムの放流に伴い、酒匂川の水位も大幅に上昇。上流から流れてきたとみられる巨木が橋脚でせき止められるなど、川の流れも勢いと速さが増して危険な状況だった。
情報正しく理解を
今後も大雨や台風に注意が必要な時季は続き、災害への備えに終わりはない。こうした中、正しく理解しておきたいのが行政から発せられる基本情報の意味だ。
今年5月20日に、災害対策基本法等の一部を改正する法律が施行され、各市町村が発令する基本情報の名称などが変更になっている。これにより、これまでに避難のレベルに応じて「勧告」や「準備」といった表現が、「高齢者等避難」「避難指示」など、いずれも「避難」を条件とした表現に改訂。また、最高警戒レベルとなる5では、これまでの「災害発生情報」が「緊急安全確保」に改められている。
同基本法改定後、大雨の影響を受け3日、平塚市では全国で初となる「緊急安全確保」が発令された。
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