答弁する島村町長
任期満了に伴う９月の町長選への関心が高まる松田町で３月６日、島村俊介町長は、この日開会した町議会第１回定例会で中野博議員から出された町長の５選出馬への意思を問う一般質問に対し「今は残り半年の任期を務め上げるのみ。それ以降のことについてはまだ考えていない」と明言を避けた。
多選の禁止や自粛を条例化した他自治体の例や多選の弊害を挙げて町長の見解を求めた中野議員に対し、島村町長は「そもそも町長職は地方自治法によって定められているもので、条例で制限することはできない。多選については地方自治体それぞれで論議することであっても、法や制度としては国家的なレベルの観点から整理されるべき問題と考えている。多選となっても弊害のない、常に初々しい政治姿勢を保てば、その批判には当たらない」と持論を述べた。また町政の独善化やマンネリ化、人事の偏り、新人が立候補しにくくなるといった多選の弊害については「私が新人として出馬した時も４期目を狙う町長が相手だった。他についても弊害が出ないように充分に気を付けている」と答弁。５選出馬について明言を避けた町長に対し、中野議員は「多くの町民が町長の去就に注目している。きょう明確な返答を聞けないのは残念だが、６月議会でもう一度お聞きしたい」と質問を締めくくった。
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