大井よさこいひょうたん祭 踊りが繋ぐ心の絆 福島県富岡町のチームが出演
8月3日に大井町役場周辺で開催された「第27回大井よさこいひょうたん祭」に福島県富岡町の「チーム富岡さくらYOSAKOI」(伊藤孝代表)が出演し、祭りを盛り上げた。よさこいを通じて繋がる大井町と富岡町との絆に会場は感動に包まれた。
大井町は昨年のひょうたん祭で販売した「復興うちわ」の収益金で富岡町へ寄付を行っており、その縁から今回の出演が実現した。
揃いの衣装に身を包んだチームのメンバーは、メーンステージと役場前のけやき通りでよさこいを披露。チーム富岡のメンバーは爽やかな笑顔とキレのある踊りで観客らを魅了した。参加したメンバーは「まずは踊りを通じて招待してくれた大井町の方々に感謝したい。他の地域の祭りの雰囲気を味わえて楽しかった。華やかな祭りに参加して、いつの日か富岡町で自分たちの祭りをまたやりたくなりました」と感想を話していた。
富岡町は福島県の太平洋側に位置する町で、福島第一原発から10Kmの距離にあったことから、現在は全町民が町からの避難を強いられている自治体。
富岡町では震災以前、毎年4月に開催されていた「夜の森桜まつり」のメーンイベントとして「さくらYOSAKOI」を町内の3団体をはじめ、全国から50団体が集うなど、よさこいが盛んに行われていた。
しかし震災の影響により2011年のまつりは中止。メンバーが各地で避難生活を送らざるをえない状況で3つあった団体もすべて解散。さくらYOSAKOIの灯が消えかけていた時に、当時の祭りの実行委員長だった伊藤さんが「よさこいが生活の一部だった頃の日常を取り戻したい」と町内3つの団体の各代表に呼びかけ、チームを発足。福島県いわき市などで月1回の練習を行い、姉妹都市の埼玉県杉戸町などで演舞を披露している。
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