アサヒビール(株)が、環境保全活動に積極的に取り組む全国の高校生を育成する『若武者育成塾』で、吉田島総合高校草花部の活動が最優秀賞に選ばれた。リーダーの檜山夏穂さん(3年)、新しいレシピを開発した竹内愛実さん、種芋のウイルスフリー化に取り組んだ井上友花さん(2年)の3人が、2月6日に環境省を表敬訪問して受賞を報告する。
全国47校の応募から7校19人が選ばれ、同社が開いた合宿に参加。森林再生活動や獣害、水の循環、海にせまる危機など、地域の環境問題を県内各地で学んだ。
応募したテーマについてどのように地元に還元するかも考えた。
増産・普及目指して
3人は学校がある開成町の特産品『弥一芋』を題材にした。増殖を目指し水耕栽培に着手し、今後は間伐材を燃料にしたボイラーを使い、ハウス栽培による安定供給を研究するという。
優良個体を試験管で培養して増産を目指すウイルスフリー化にも成功した。開成幼稚園で食育に取り組み、弥一芋料理コンテストで優秀賞を獲得するとレシピも配布した。文化祭や学校説明会、県産業フェアで発表・展示にかかわり普及活動にも取り組んできた。
応募の締切前日に東京家政大学の研究所を使用することができ「粘り気があり美味しい」と言われる旨味を科学的に裏付けレポートに盛り込んだ。
12月に再び7チームがアサヒグループ本社に集まり成果を発表。「地域貢献や持続発展、プロモーションや周りを巻き込む力などすべてにバランスが取れている」と講評を受け最優秀賞に輝いた。
弥一芋に関する取り組みは檜山さんが1年の時に同部の高橋晋太郎顧問が赴任してきて、ともにはじめた。檜山さんは「1人で開墾していたころが懐かしい。後輩2人が新しい風を吹かせ取り組みが広がった。受賞報告を楽しみたい」と話している。
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