ゆっくりと丁寧に話を聴いて相手を理解し、人間関係を築き深める「傾聴」を行うボランティア団体「傾聴あしがら」が、大井町を中心にこのほど発足した。4月19日(水)から勉強会を開いて「傾聴」の技術を磨き、地域の施設や個別訪問などの活動を始めるという。
「傾聴」は悩みや不安をじっくりと聴いて心に寄り添うコミュニケーションの方法。東日本大震災や熊本地震などでは被災者の心をケアする手法として注目が高まった。
高齢者の話を聴いて認知症予防を目指すなど注目する介護施設も増えている。近隣では小田原市や茅ヶ崎市などでも活動がある。
「傾聴あしがら」は昨年11月に大井町社会福祉協議会(山地裕昭会長)が行った傾聴入門講座の参加者が有志となり結成された。メンバーは民生委員児童委員や介護に携わる主婦など13人。講座で学んだ技術をいかして地域で活動する。
大井町金子に住む会長の大沢栄さん(67)は町の民生委員児童委員を務める。ひとり暮らしの高齢者の自宅や乳児のいる家などを訪問するなかで傾聴の重要性を感じた。「活動の輪を広げたい」と話している。
活動エリアは大井町と南足柄市。ボランティアを増やして1市5町に展開する予定。月1回、NPO法人シニアライフセラピー研究所(藤沢市)の専門家を講師に招き勉強会を開く。
ボランティアを希望する人や派遣を希望する個人や団体は大井町社協【電話】0465・84・3294へ。
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