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元気で長生きするために 医療レポート足柄上病院シリーズ 34 動けることの大切さ 取材協力/県立足柄上病院
元気の源は健康。健康の源は「自分の足で歩くこと」―。2018(平成30)年、新春の医療レポートは、足柄上病院(牧田浩行院長)の整形外科で行われている人工関節の手術について、整形外科医長の篠原健太郎医師に話を聴いた。
赤外線で正確に
両足で立って歩くうえで「膝(ヒザ)」の動きが重要なのは、高齢者のみならず小さな子どもも同じ。痛みがあれば自然と歩くことが億劫になり、日常生活の行動範囲が途端に狭くなる。 そのため毎日の歩数も減り続け、やがて家から一歩も外へ出なくなる。特に高齢者にはこうした衰えへの注意が必要で「膝(ヒザ)」の痛みが要介護の状態を招く要素の一つにもなることを抑えておきたい。
人工関節
「膝関節は軟骨がすり減り痛みが出ることが多い。加齢によるものが多く高齢化により患者さんの数も増加しています」
そう話すのは今年4月に足柄上病院に赴任した整形外科医の篠原健太郎医師。
「膝(ヒザ)」の痛みの原因は年齢と共に弾力性を失ったり、すり減ったり、変形したりする関節によるものが多い。
そんな関節を「人工関節」に置き換える治療が広まりつつある。
現代につながる人工関節手術は1950年頃から始まり、術者の経験や勘に頼るところが大きかった。そうした医療環境が「ナビゲーションシステム」によって大きく進化している。
篠原医師によるとこの「ナビゲーションシステム」は、治療する部位と手術器具の位置関係を赤外線で正確に計測してモニター画面に表示する仕組みで、医師の手術を精密にサポートするシステム。
従来は感覚に頼っていた細かな位置決めなどにリアルタイムの実測データを用いるため、高精度で正確な手術が可能になるという。
70代から80代
「膝(ヒザ)」の痛みにはこうした手術のほか、関節周辺の筋トレや負荷を減らす減量、投薬による痛み止めといった保存治療もおこなわれる。手術の可否や治療方法などは医師が診断した上で患者や家族と相談しながら進めていく。
篠原医師は「特に70代から80代の方は、日常生活での行動範囲がとても重要になります。『歩くこと』を見直すことが元気で長生きすることにも繋がるのではないでしょうか。手術も昔とは違い格段に進化し負担も少なくなっています」と話している。
足柄上病院では一般向けの医療講座などもある。今年は「動くこと、動けること」を気にしてみてはいかがだろうか。
リハビリ体制の充実
足柄上病院では2017年度から、より充実した治療・訓練が提供できるようにと、リハビリテーション科の理学療法士を4人増員し10人体制とした。
リハビリ室もこれまでの2号館から3号館へと移設し、より広く開放的で明るい雰囲気のなかでリハビリができるようになった。
新しい治療や訓練機器も揃い、運動する患者のモチベーション向上につなげる試みが進んでいる。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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