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連載 地域医療の発展に【14】 取材協力/小田原循環器病院 高齢にメタボ、他人事でない腎臓病
体に溜まった余分な水分、塩分、老廃物を尿として排出する腎臓。貧血を防ぎ、骨もつくる大事な臓器だ。今回は腎臓内科の森末明子医師に、増加傾向にある腎臓病について話を聞いた。
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―実は健康診断で蛋白尿が出ました。放っておくと、どうなりますか?
「蛋白尿・血尿の尿異常が3カ月以上持続する場合は、腎機能が60%まで低下した慢性腎臓病(CKD)が疑われます。ところがこの病気は自覚症状がなく、『尿が出ない』『吐き気』『食欲低下』の症状を感じる頃には末期腎不全かもしれません。腎不全になった場合は、透析療法もしくは腎臓移植が必要となります。また、腎臓病は心筋梗塞や脳梗塞などの心血管病を引き起こす可能性が高まります。健康診断で少しでも異常を知ったら、自覚症状がなくても医療機関を受診してください」
―一度悪くなった腎臓は、どうしたら治りますか?
「残念ながら改善することはできません。何もしないと数カ月で末期腎不全となる方もいらっしゃいます。進行を遅らせるために、適切な運動や禁煙、食事療法、薬物療法を行うことが大切です」
―腎臓病といえば不摂生が主な原因ですか?
「確かに、不摂生な食生活による生活習慣病も主な原因の一つですが、それだけではありません。高齢の方やメタボ(内臓肥満)、糖尿病、高血圧の方はリスクが高くなります。現在、日本人の8人に1人は慢性腎臓病患者。年齢を重ねると腎機能は低下していきますので、誰でもかかる可能性のある身近な病気なのです」
小田原循環器病院では、腎臓病についての無料セミナーを企画。詳細は左記へ。
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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