学校の一大行事ともいえる運動会。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、足柄上地域の小学校各校でも競技内容や開催時間の見直しによる”新様式”で検討が進む。来年3月末で閉校が決まっている山北町の三保小学校は今年が最後の運動会。密を避けながらも「子どもたちに最高の舞台を」と準備が進んでいる。
全校児童11人(うち1人は幼稚園児)と地域住民が合同で行う三保小の運動会。今年のテーマは5・6年生5人で考え、「最高で最輝な最後の運動会」に決めた。唯一の6年生の児玉頼生君は「学校が休校になってしまった時は、できるか心配だったけれど運動会の開催が決まって本当にうれしい」と今から胸を高鳴らせる。
「朝から席取りをした」「地区対抗リレーが盛り上がった」という声が、今なお学校に寄せられるほど三保小の運動会は地域にとっては特別な位置付けだ。
しかし、今年は新型コロナの影響で例年通りの開催が困難な状況に。それでも「何とか学校最後の運動会を行いたい」と教員らが密を避けて運動会が行える方法を模索してきた。綱引きや玉入れなど密になる競技は行わず、本来は1日だったところ午前中のみとするなど規模を縮小。5、6年生の担任の露木希来教諭は「児童たちに最高の舞台をつくりたい」と準備を進めている。
運動会は9月27日に開催予定。当日の検温や各所の消毒など、考えられる対策を一つ一つ確認し、感染防止を徹底していく考え。飯田佳寿枝校長は「地域からの応援の声もたくさんもらった。対策と工夫の中で、皆さんに見てもらい、本校として最後の運動会を成功させたい」と話した。
運動会も新様式
このほかの学校でもこれまでとは大きく形が変わることになりそうだ。例年通りの一日がかりでの開催は困難とした上で、10月に高学年と低学年で実施時間を分けた2日制の実施を予定している学校も。
また、開催日予定日の土・日から平日への変更や午前中のみの実施、組み立て体操を中止し、縄跳びやダンスにするといった工夫を考える学校もある。各校ともに感染リスクを抑えながらも開催するための検討が進んでいる。
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