山口県で先月開催された『第18回全国中学校駅伝大会』で、青葉区からも生徒が通う田奈中学校(緑区長津田2─24─1)が初出場、初優勝の快挙を達成した。県勢としても初の栄冠で、先月22日には林文子横浜市長に優勝を報告。公立中学校による日本一に、地元は喜びにあふれている。
優勝は屈辱から生まれたものだった―。同校駅伝部は、新チーム結成以来、負けなしの成績を収めていたが、全国大会2週間前の関東大会では10位と惨敗。「全国大会に出場することで、関東大会を軽視し、心にすきがあった」と加藤智明監督は振り返る。初めての敗北に、川口賢人キャプテンを中心に「全国はこのチームで戦う最後の試合になるので力を出し切ろう」とまとまりをみせた。
的中した監督の采配
「駅伝は先行逃げ切りがセオリー」と加藤監督は話すが、全国大会ではあえて、エースである川口選手を4区に配置し後半勝負にでた。前半にエース級の3年生2人を投入し、3区で粘り、4区で逆転、5、6区で逃げ切るという作戦に選手が応え、川口選手が14人抜きの快走をみせ、トップに立ち、逃げ切った。
「力のある選手が揃っていたので、後半勝負ができた。全員で勝ち取った優勝です」と加藤監督。
先月の市長表敬訪問では林市長や市職員が拍手で選手らを出迎え、快挙を祝った。地元長津田商店街の中山勲理事長も「商店街はこの話でもちきり。みんな優勝を本当に喜んでいる」と話す。「地元の皆様に優勝を報告できて本当に嬉しいです」と川口キャプテン。”陸上の田奈”にまた新たな歴史が加わった。
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