交通安全の啓発や事故防止などの活動を続けている青葉交通安全協会(工藤明会長)。今年迎える創立30周年を記念し、5月30日に新横浜国際ホテルで式典を開催した。
同協会は、街頭交通安全キャンペーンや学校での交通安全教室の実施、交通危険箇所の把握、看板等の設置、小学1年生へのランドセルカバー贈呈など交通安全の啓発や事故防止に取り組んでいる民間団体。本部と地域別の8支部で構成され、計121人の役員がボランティアで活動している。
式典当日は同協会の役員のほか、神奈川県交通安全協会の石坂浩二会長や小池恭一青葉区長、山本哲治青葉警察署長ら約130人が出席し、盛大に行われた。
あいさつに立った工藤会長は、多数の関係者の協力で、交通事故の減少を目指して30年活動してくることができたと感謝を述べた。また、「区内の交通事故がゼロになるよう努め、事故のない明るい街を目指していきたい」と改めて思いを語った。同じくあいさつに立った山本署長は同協会について「事故被害が減っているのは、皆さんの活動の証」と評価したほか、事故死を減らすだけではなく、事故を起こしたことによって人生が変わり、自死してしまうケースも防いでいると説明。「今後とも自負を持って精力的に活動をしてほしい」と訴えた。
1987年創立
同協会の設立は緑区時代。1987年12月10日に緑交通安全協会から分離した緑北交通安全協会が前身となる。翌88年4月1日に設置された緑北警察署(現青葉警察署)を見据えて誕生した緑北交通安全協会だが、94年に緑区と青葉区が分割された際に青葉交通安全協会へと改称され、今に至る。警察署の隣接地に構える事務所も緑北署と同時に開設。神奈川県から借り受けた土地に、当時の役員らが寄付して事務所を建設。大きな期待を背負ってのスタートだった。
16年は事故件数839件だったが、活動初期の89年は1562件。免許人口が増える中、事故件数は減少傾向にあり、「手応えを感じている」と工藤会長。一方、死亡事故が発生した場合は警察署や青葉土木事務所と一緒に現場検証を実施し、今後の対策につなげるなどの努力も続けている。
「交通安全に意識を」
工藤会長は79年に緑交通安全協会(当時)で活動を始め、06年から現職。特に子どもの事故防止を意識してきたと振り返る。「さっきまで元気な人が亡くなるのが事故」と改めてその悲惨さを話し、区民に対しては交通安全に対する意識と交通安全協会に対する支援を呼びかけている。
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