絵本専門図書館「射水市大島絵本館」(富山県)が主催するおおしま国際手づくり絵本コンクールで荏田町在住の金澤麻由子さん(29歳)の作品『きみのいる家』が最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した。
同コンクールは18歳以上、未発表作品を対象とし、最優秀作品は大島絵本館から出版される。今年は国内外の絵本作家から330点の応募があった。
金澤さんは神戸市出身。京都の美術大学で油絵やメディアアートを6年間学び、4月から横浜美術大学に助手として勤めている。
受賞作品『きみのいる家』は、母親と逸(はぐ)れた迷子の小鹿と余命わずかの白テンの物語。2匹が一緒に暮らす中で、互いを思いやる気持ちが芽生えていく。柔らかい文体と小鹿の心情を繊細なタッチで描写する、高い画力が評価された。
金澤さんは「初めは信じられなかった。出版されることで自分の作品がたくさんの人に見てもらえるので嬉しい」と受賞を喜んだ。
同作品は自身の恋人を思い制作したもの。金澤さんが特に伝えたいのは『小鹿が初めて雪を目にする場面』。その白さにテンを思い浮かべる小鹿と、小鹿の体の模様のようだというテン。互いを思いあうというメッセージを込めた場面だという。
金澤さんは「伝えたい思いが自分のものづくりの原動力。読んだ人が何か感じてもらえれば」と話した。
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