横浜北部に特別支援学校 みたけ台・中里学園が候補
2016年度末に廃止される青葉区の児童養護施設「中里学園」=みたけ台=が、新設される神奈川県の特別支援学校の建設候補地となっている。2月19日に行われた県議会本会議で、県教育委員会が明らかにした。
横浜市内には現在23の特別支援学校があるが、北部地域の青葉区と都筑区には学校がなく、元石川と新栄に分教室があるだけにとどまっている。分教室は県立高校内の5教室を間借りする形で設置されており、1学年1クラス、定員各15人で高等部の知的障害教育のみに対応。近年、特別支援学校に在籍する生徒は全県で増えており、特に北部地域ではこの10年間で2・3倍増加している。このため県は特別支援学校の整備を推進していたが、財政面などで適切な土地の確保が困難だったため、「空白地域」となっていた。
中里学園は2017年度、障害児入所施設「ひばりが丘学園」と統合され、児童自立支援拠点として平塚市に移転予定。現施設が廃止されることに加え、児童養護施設として地域との関係づくりを継続してきたことが、候補地になった主な要因だ。
今後、県は横浜市と地域住民と調整しながら特別支援学校の新設を目指す。県の担当者は「あくまで候補地の段階。地域の皆さんに受け入れてもらえるよう、施設の規模やどんな児童・生徒が通っているかなど説明を重ねたい」と話している。正式に決まれば、中里学園移転後の17年度以降に着工。児童養護施設としての生活スペースは解体し、学校としての設備を整える方針だ。開校時期は未定だが、児童・生徒の募集は開校2年前をめどにスタートする予定。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>