18歳選挙権の実現に向け、2013年から首都圏で啓発活動を続けてきた高校生グループ「ティーンズ・ライツ・ムーブメント」(TRM)。4代目代表で、梅が丘在住の百瀬蒼海(あおい)君(17)=法政大学第二高3年=らメンバーは、青葉区で8月上旬に開催予定の高齢者と若者の討論会を控え、準備を進めている。
選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が、先月成立した。横浜市内では高校生を含む18、19歳の約7万人が新たに有権者に加わることになる。百瀬君は「これからがスタート。世の中が変わるきっかけの一つとして、若者向けの政策への関心が今後高まっていけば」と手応えを話す。
8月の討論会は、高齢者と若者の双方から問題意識を出し合い、どのような違いがあるか比較しようというのがねらい。「両方の世代が融合して、力を合わせて未来をつくっていければ」。そんな思いが募る。
TRMには神奈川県、東京都、埼玉県の高校に通う男女16人が所属。選挙権年齢の引き下げのほか、投票率の世代間格差や年金問題などさまざまなテーマで議論を重ね、啓発イベントを各地で開催している。
今年3月には、選挙権についての100人規模の討論会を衆議院議員会館で企画。福島瑞穂(みずほ)氏ら9党の幹部を招いた政策発表や、安倍晋三首相に依頼した動画メッセージを放映するなど独自の工夫を凝らした。
百瀬君がTRMに入会したのは昨年秋。先輩に誘われ、スマートフォン等のアプリを使った社会問題の解決を議論するイベントに参加したのがきっかけだ。昨年12月の衆議院議員選挙の期間中は、街頭で模擬投票を毎日行い、高校生に呼びかけた。百瀬君は「当事者の私たちが活動することで、同年代を巻き込みやすいはず。まずは高校生の投票率5割を目指したい」と語気を強める。一方で「クラスの友達の半分が投票所に行くかと言われると、現実的には難しい。どのように関心を持ってもらうか」と課題も口にする。春休みには、衆議院議員の事務所でインターンシップを経験。「持続可能な日本社会をつくりたい。日々勉強あるのみ」。未来に向け、夢を語った。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>